2025/12/05 「秋がなかった」という感覚をAIに検証させてみた
湯尻淳也
つい先日まで酷暑に苦しみ、熱中症予防のために水分補給を!などと叫ばれていたと思ったら、あっという間に寒さに震えるようになってしまいました。
自分の場合、日常から自転車に乗っているので、余計に急激な季節の移り変わりを実感します。自転車ウェアにももちろん夏用、冬用のウェアがあります。そして、冬から春、夏から秋への移り変わりの時期には、「アームウォーマー」や「ニーウォーマー」などという防寒グッズが活躍することになります。要は夏用ウェアで露出する腕の部分やひざの部分をカバーするものです。冬用ウェアでは暑いけど、夏用ウェアだけでは寒いという時期に大変重宝します。
しかし、すっかり冬になった今、振り返ってみると今年の秋には上記のウォーマー類を使った記憶がほとんどありません。「暑い~死ぬ~!!」と嘆いていたと思ったら、「おぉ、寒っ!」と長袖・タイツの季節に一気に空気が変わりました。日本の四季なんていいますが、ほぼ二季になったんじゃないかと思うほど。
そのことをAI(GoogleのGemini)に検証してもらいました。「すっかり冬になりましたが、酷暑に苦しんだ夏からの季節の移り変わりが急激で、秋がほとんどなかったように感じます。客観的にもそうなんでしょうか?」と質問したのに対する回答は以下のとおりです。
はい、客観的にもそのとおりだと言えます。
まさに今(2025年12月上旬)、多くの専門家やメディアが「日本の四季の二季化(にきか)」や「秋の短さ」を指摘しており、質問者様の「秋がなかった」という感覚は、気象データの裏付けがある正確な実感です。
今の状況を整理すると、以下のようになります。
1. 2025年の「極端な」気象パターン
今年の気候は、特に以下の流れが顕著でした。
- 10月まで「夏」だった: 本来なら涼しくなるはずの10月に入っても、真夏日(30℃以上)が観測されるなど、異例の暑さが続きました。これを「スーパー残暑」と呼ぶ声もありました。
- 11月の「急降下」: 11月に入っても暖かい日が続いていたところ、後半にかけて急激に寒気が流れ込みました。このため、体が「秋」を感じる順応期間がないまま、いきなり冬のコートが必要な気温に突入しました。
- 現在の状況(12月5日): そして今月に入り、ラニーニャ現象に近い状態の影響で、一気に真冬並みの寒気が南下しています。
2. なぜこうなったのか?(背景)
主な原因は以下の2つが重なったことです。
- 地球温暖化と海水温の上昇: 日本近海の海水温が記録的に高く、秋になっても空気を冷やせなかったため、夏が長引きました。
- 偏西風と「ラニーニャ的な」状態: 秋の間は偏西風が北に蛇行して暖気を閉じ込めていましたが、冬に入ると同時に偏西風が南下し、大陸からの冷たい空気が日本列島に直撃するルートが開通してしまいました。
このような状況が来年以降も続くかは分かりませんが、「長い夏」から「突然来る冬」では体調を維持するのが難しくなりますね。くれぐれも健康に気を付けていきましょう!
