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2017/12/18 「合同ハイキング」

北陸新幹線から見える立山が綺麗

「合同ハイキング」というものをご存知だろうか。

私の父が若い頃に流行ったという、年頃の男女が一緒にハイキングに出かけるイベントのことだ。

私の大学の同期にも「合ハイ」で知り合った女の子と結婚したのがいるが、それはさておき。





そのせいなのか、私の父は山好きである。

私が生まれたその瞬間もどこかの山に登っていたと聞いている。

今でも実家の本棚には「西穂高」とタイトルがついた巨大なグラフィック本が置かれており、かなりの存在感を放っている。

なお、当然横倒しだ(大きすぎて縦に置けない)。

「山の花と植物」などという図鑑も並んでおり、そういえば家の庭に植えるものを買ってくるのは父親だった。





父は転勤族で、単身赴任が多かったこともあり、私の兄弟はどれも父に懐いていたとはいいがたい。

しかし、きちんと影響は受けていたようで、一番上の兄は絶景写真を撮るために学生時代は国内を巡り歩き、社会人となった今では休みのたびに海外に出かけている。

姉は姉で端的にいうと石(鉱物)オタクだ。





他方で、私自身はほとんど山にも自然にも関心を持たずに生きてきた。

これまで登った山といえば、小学校の頃の遠足やらなんやらで行った高尾山か(なぜか「孝男さん」と一発変換されたことは誰にも言わないでおこう)、司法試験の合格発表3日前に登った富士山程度である。

実家で横倒しになっている「西穂高」を目にしても、引っ張り出してみようと思ったことは一度もない。

祖母に花の名前を教えられても3日経てば忘れてしまうし、植物図鑑を手に取った記憶もない。





しかし、社会人になってからというもの、運動不足をどうにかしなければならない、と思い立ち、昔から日本史好きだったこともあって、山城はいくつか行っている。

春日山城、村上城、金山城、二俣城、七尾城、小谷城、観音寺城、竹田城、岡豊城…。

この辺りは車である程度まで進むことができ、スニーカーでちょっと頑張って登れば主要なところは押さえられる。

ただ、最近はスニーカーに肩掛けカバンでは対応できない城が出てきた。

軽い気持ちで行った平林城(村上城の側にある、新潟県の城)や大野城(大宰府の近くにある、福岡県の城)がそれだ。

駐車場に車を止めて城と思しき方に向かうと、道への入り口に、登山計画書を入れる箱が置いてあったり、「登山道」と彫られた柱が立っている。

どうやらここを乗り越えてさらに山城のレパートリーを増やすには、もはや「登山」と呼べる装備で行かなければならないようだ。





結局私も父と同じ方向に進まなければならないのか。

そもそも山城のレパートリーを増やしたいという方向が間違っているのではないのか。

悩みながら既に山登り雑誌を2冊買ってウキウキしている次第である。

来年の目標は山(城を含む)に6つ登ることにしようかと思っている。