2014/01/15 ストリートビュー
むろお再生
私は東京で生まれ、大人になるまで、転居はしたものの大体都内に住み、育ちました。「大体」というのは、3歳の頃に、池袋駅から東武東上線で50分弱の埼玉県某所に引っ越し、6年間ほど住んでいたからです。
私は現在も東京に住み、実家も東京にあり、妻の実家も東京なので、帰省というものをせず、いわゆる故郷のような場所を持たないのですが、強いていえば、幼い頃に住んでいた埼玉県某所が、私を懐かしい気持ちにさせてくれる場所です。
友達や兄弟と家の前の公園で遊んだり、近所の原っぱで段ボールの小屋を作ってみたり、川に行って魚を釣ったり水遊びをしたり、秋の田んぼでイナゴを捕まえ、家で佃煮にしてもらって食べたりと、そんな記憶を思い出し、人並みに郷愁のような気持ちを覚えることがあります。
そうすると、自然に「今ごろ、あの場所はどうなってるんだろうなあ」と思うのですが、ネット時代の現代では、グーグルのストリートビューで、あの頃住んでいた場所の今の状態を、自分のパソコンから見ることができてしまうのです。
実際見てみたところ、案外田舎のままだったので妙な安心感を覚えたのですが(ただ、自分が住んでいた家は別の家に建て替わっていましたが)、この時代では、「ふるさとは遠きにありて思ふもの」というのも、ちょっと違うのかなぁと思った次第です。
似たような話で、ストリートビューには、学生時代の彼女が住んでいたマンションを見て懐かしむという使い方もありますが、ストーカーになったような気分になって、何だか悲しくなるので、あまりお勧めしません。