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2024/05/15 みんな誰でもかつてはドジャースだった

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世の中、相も変わらず、寝ても覚めても大谷翔平のニュースであふれている。大谷が昨シーズンまで在籍していたエンゼルスの赤に代わって、すっかりドジャースの青(ドジャーブルー)になじんだ人も多いのではないか。

ところで、ドジャースというチーム名の由来をご存知だろうか。エンゼルスの由来がロスアンゼルス(Los Angels)のAngelsであることは一目瞭然であり、あまりMLBを知らない人でも容易に想像がつくであろう。だが、同じ「ロスアンゼルス」を冠するチームでもドジャースDodgersの由来を知らない人は案外多いのではないだろうか。

残念ながら、Los Angelsの文字はもちろん、ロスアンゼルスの街の歴史や名所や名物、はたまたゆかりのある動物や人物など、どこをどうひっくり返してみてもDodger(s)の文字は出てこない。なぜならば、ドジャースという名前はロスアンゼルスとはまったく関係がないからである。

実は、ドジャースは、1958年にロスアンゼルスに移転してきたチームであり、もともとはニューヨークのブルックリンに本拠地があった。当時の名前はブルックリン・ドジャースである。

では、どうしてドジャースかというと、ブルックリンの名物は路面電車であった。そのため、ブルックリン子は、路面電車をひらりと身をかわして避けながら道を横断するのが得意であったそうな。このあたりの話は、先日亡くなったピート・ハミルの『ニューヨーク物語』(それとも『ブルックリン物語』だったか。40年以上前に読んだ本なのでよく覚えていない)の冒頭で、古き良き(?)ブルックリンの街の描写として出てくる。

それで、ブルックリンのチームの名前が、ひらりと身をかわすという意味の動詞の「dodge(ドッジ)」に人を意味する接尾語の「er」を付けてDodgersとなったのである。

路面電車を「dodge」する経験のある人はあまりいないかもしれないが、ボールを「dodge」することなら、日本では、たいていの人が子どものころにやったことがあるはずである。そう、みんな誰でも、かつてはDodgerであった。

さぞかし、大谷翔平は、ドッジボールをやらせてもうまいに違いない。ムーキー・ベッツの方がもっとうまそうだが(余談だが、シンシナティ・レッズのエリー・デラクルーズにやらせたらいったいどうなるのだろう)。

  ※井上尚弥は、「バンタム」級の元4団体統一チャンピオン、「スーパーバンタム」級の現4団体統一チャンピオンであって、バン「ダ」ム級やスーパーバン「ダ」ム級のチャンピオンではありません。なお、バンタム(Bantam)とは、チャボ(小さな鶏)のこと。「バンダム」ときたら「ジャン=クロード」になってまうがな。ちなみに、ジャン=クロード・バンダムも空手の元ヨーロッパチャンピオンだから、まんざら格闘技と無縁なわけではない。