2024/05/15 散歩のおとも
お花畑
ダイエットや健康維持にはまずウォーキングから始めよう、という話は何度も聞いたことがあるだろう。
その趣旨は、ウォーキングは負荷が低く、普段運動しない人にとっても始めやすいということにあると思われる。
しかし、始めやすくても継続することは非常に難しい。
一般論として物事はすべからくそうだが、ことウォーキングについては何よりも、歩くことそのものは何の刺激もなく、楽しいことではないからだと思う。
私は旅行先では町中を歩き回り、その土地の雰囲気を感じたり、所々に立てられている看板型の解説をみてその場所のいわれや歴史を知るのが元々好きだった。
そのため、歩くこと自体には抵抗感がないし、登山や街道歩きのため1日に数十キロ歩くこともある。
しかし、日常生活にウォーキングを取り入れようとすれば、多くの人はジムに通うか、通勤路の一部を徒歩にするといった工夫をするしかないはずだ。
そうすると結果としてほぼ毎日同じ景色を見ながらウォーキングをすることとなり、とにかく飽きてしまう。
ウォーキングそのものから継続のためのモチベーションを得ることは困難で、多くの人はダイエットの成功や、健康診断の数値の良化といった達成目標を立て、それを達成することで得られるであろう快感をモチベーションにしているものと思われる。
しかし、この種の結果が出るのには一定の期間を要する(し、経験上、ダイエットについては運動だけでの成功は難しく、食生活の管理も並行して行わないと結果を得られない。)。
ということで、もはや古い話だが数年前から出てきているのが、ウォーキング促進アプリである。
これまで使ってきたアプリをいくつか紹介しよう。
最初に使用したのは日経歩数番という、「日経電子版」をもじって日本経済新聞社が提供していたアプリで、日経の記事を一定数読み、かつ、一定の歩数目標を達成するとAmazonギフト券がもらえるというものだ。
このアプリはしばらくしてサービスが終了してしまい、現在は提供されていないのが残念だが、これは毎日の歩数がAmazonギフト券に直結するという実益と、島耕作や三国志(横山光輝版)のキャラクターが要所要所でコメントをくれる仕様など、世代としてはモチベーションを高く保つことができたよいアプリだった。
次に流行に乗って手を出したのが、例のポケモンGOである。
これは歩数もさることながら、様々なスポットに行かなければ新種のポケモンをゲットできない、つまり、達成感が得られない仕様になっており、平日の行動範囲が固定的である人種には向かないアプリであった。
現在私が使用しているのはauウェルネスというアプリと、Pikmin Bloomというアプリである。
前者はその名のとおりauが提供しているアプリだが、これは一定の歩数目標を達成するとアプリ内のコインが貯まり、そのコインを使って提携企業の試供品をもらったり、auPAY(auが提供しているバーコード決済型の電子マネー)の残高をもらえる抽選に参加したりするもので、日経歩数番に近い実利が得られる型のサービスである。
後者はピクミンという名称のゲームに出てくる同名の不思議な生物を集め、その生物に花を撒かせて世の中をお花畑にしていくというものだが、ポケモンGOと同じ会社が提供しており、システムは類似している。ただ、もともとピクミンの種類が少ないおかげで、ポケモンのように違う種類が集められずに敗北感を味わうということはなく、適時にピクミンのお世話をしつつ、とにかく歩けばレベルが上がっていくので、比較的モチベーションが維持しやすいように思う。 私は今のところ上記2つのアプリで1ヶ月ほどほぼ毎日1万歩を超える徒歩数をキープできているので、ウォーキングのモチベーション維持に悩んでいる方がいたら試してみては。