2019/10/28 「休日のバラエティ」
完全合格は金のワッフルコーンです
最近はテレビを見る機会もめっきり減ったが,土曜日の夜に放映されている「ジョブチューン」は結構面白いと思う。
ちょうどいい時間帯に放映されていることもあり,見たことがある人も多いと思うが,一応説明すると,番組コンセプトは,様々な職業のプロフェッショナルが自らの職業秘密をぶっちゃけるという独自のスタイルの新型職業情報バラエティのようである。そして,その中で,私が好きなコーナーは,「●●×一流職人シリーズ」である。
上記シリーズでは,例えば,ファミレス系であれば,「ジョナサン」「デニーズ」「ガスト」「サイゼリヤ」,回転寿司系であれば,「くら寿司」「スシロー」,焼き肉系であれば「安楽亭」など,庶民が一度は行ったことがある店舗の人気メニューを「?チャンピオン」「?コンテスト優勝」「?界の重鎮」といったよく分からないが凄そうな肩書の方々7名くらいが実際にメニューを食して評価し,多数決で合格と不合格を決めるのが通例である。
職人の評価は基本的に痛烈であり,各企業の商品開発部の方々が,判定する職人の傍らで,その合否に怯えているのが見どころの一つである。
最近では,セブンイレブンのスイーツシリーズの放映回が面白かった。セブンイレブンのスイーツは,私も結構よく食べるからだ(仕事中17時?18時ごろに,疲れてきて頭が回らない,しかし仕事を片付けたい,でもがっつり食べてしまうと夕飯が食べられない,というときに,つなぎのエネルギー摂取としてよく購入するのである)。
上記スイーツシリーズで職人の評価対象に挙がった10品目は概ね食べたことがあり,職人から辛辣の評価がされると,私の心情とセブンイレブンの食品開発部の担当者の反応とのシンクロ率は見事なものであった。
中でも,セブンイレブン売り上げナンバーワンを誇るという「濃厚バニラカスタードのシュークリーム(120円)」については,審査員からは,「カスタードの味がしない」「塩味が強すぎる」「そもそも出来立てでないと美味しくないんだから,消費者の手元に届くまでの時間も計算してほしい」など,好き放題言われて不合格を出されたときは,私も気に入ってよく食べているだけに悲しい気持ちになった。
というか,最後の指摘については,コンビニで販売するスイーツに,消費者の手元に届くまでの時間なんて計算できるはずがないというのが率直な感想である。大体いつ食べてもそれなりのクオリティであることが評価ポイントでしょう?
まぁ,最終的には不合格を出された商品についても,担当者がリベンジすべく,商品を見直すことを誓い,更なる進化が期待されるところや,そんな辛辣な職人達が合格を出した商品はさぞ美味しいのだろうと興味をもてるなど,いい点もある。
ただ,私的には,そんな辛辣な職人たちが合格を出したスイーツよりも,こんな辛辣なことをいう職人のお店はどこにあって,どんなものを出しているの?という方に興味が沸いてしまい,インターネットで出店店舗を検索し,密かに行きたいリストに追加したりする楽しみ方もしている。
こうしてみると,この番組,損している人が実はいないのでは?と思ったりもする。職人たちも色々考えて,多角的な視点から厳しいことをいってるんでしょうね(違うか)。