2014/09/16 「東京高地裁中目黒分室」
まずは中目黒でお茶から始めます
・先日の某新聞の記事によると,今は,霞が関にある知財高裁や東京地裁の専門
部の一部(知財部,商事部,破産再生部)が2021年をめどに中目黒に移転す
る予定らしいですね。
なんでも,新築の大規模庁舎を建設して,映像音響機器の設備も充実させるなど
して,新庁舎を「ビジネス・コート」と位置づけるらしいです。
東京オリンピックも終わってるだろう7?8年先の司法(弁護士業界)の状況な
んて私にはよくわかりませんが,本当に実現したら,方々に少なからず影響ある
のでしょうか。
例えば・・・
・(一部の)法律事務所が中目黒(寄り)に移転する!?
法律事務所も色々な場所に点在するようになりつつあると思いますが,まだまだ
裁判所のある霞が関近辺(にアクセスの良い駅)に多い気がします(新橋,虎ノ
門など)。
もし,上記専門部等が中目黒に移転したら,知財を専門にやっている事務所,破
産申立てを多数扱っている事務所,破産管財人をメインにやっている事務所など
のなかから,事務所を中目黒(寄り)に移転したりするところも出てくるのでし
ょうか。
霞が関にもアクセスが良い方がいいので,霞が関と中目黒の間の神谷町とか六本
木とかでしょうか(今でも事務所は結構ありますが)。
ちなみに,記事から推測するに,移転先の場所は,多分,中目黒の防衛省・自衛
隊のちょっと中目黒駅寄り(中目黒駅の南側)と思われるので,中目黒駅からは
徒歩10分弱,恵比寿駅からも徒歩15分程で行けそうな距離です。
そうすると,山手線経由でもいけそうですが,霞が関にもアクセスの良い日比谷
線沿線が(法律事務所にとっては)やはり便利そうですね。
あとは・・・
・中目黒の街の雰囲気が変わる!?
破産部が移転するとなると,破産申立件数や債権者集会,免責審尋期日も多いの
で,破産者,債権者,申立代理人,管財人等が中目黒の街に集まるようになるの
でしょうか。
中目黒自体,あまり行ったことはありませんが,お洒落なカフェや雑貨店で溢れ
る街というイメージがありますよね。
そこに破産部が移転するというのも,雰囲気が合わないといえば合わない気がし
ます。
例えば,目黒川沿いのお洒落なオープンカフェで破産部に出入りする破産者と申
立代理人弁護士が免責審尋の待ち合わせや打ち合わせをするというような光景が
増えるのでしょうか。
といっても,中目黒の北側にカフェとかが集中してそうなので(あまり行ったこ
とがないので分からない),南側にある新庁舎に出頭する人々がそのようなカフ
ェに出入りすることはあまりなく,中目黒の街の雰囲気への影響はないのでしょ
うか。
今でも東京の本庁の裁判所は霞が関のほかに錦糸町,学芸大学と点在しています
が,上記専門部が中目黒に移転するとなると,記事に記載されている,「訴訟の
迅速な処理」という本来の目的の他にも,影響がありそうだなと思った次第です。