2014/08/18 「海水浴」
KKDI
「夏といえば…海水浴!」と反応する人もいるだろうが、基本的に海のない内陸部で育った者にとってそのような感覚はない。大体にして、海は、泳ぐにしては塩分があるので快適ということはないと思うし、仮に泳いでいる最中は快適だとしても、帰る時にはシャワーを浴びるなどして塩分を落とさないと、とてもじゃないが不快で帰れない。飯を食べるにしても、海の家でろくな物が供されるとは思われず、酒を飲むにしても、つまみは期待できず、冷たい酒はすぐに冷たくなくなるので、ぐいっと平らげるしかない。昼飲みということもあり、自ずと酔いもまわりやすい。そして、真夏の浜辺は何より暑い。
というわけで、海水浴なぞ子供の時分(それも5歳くらいか)に親に連れて行ってもらって以来行ったことなどなかったが、人の親ともなると「『夏といえば…海水浴』というのも典型的なのだろう。」ということで、行ってみるかという気にもなるもので、何十年ぶりかで行ってみた。しかも、2回。
一度は、三浦半島の某海水浴場だったが、この某海水浴場は、何といっても砂浜と海が汚い。何十年ぶりで砂浜や海がどんなもんだったか覚えていないが、こんなもんだったか(いやいやそれにしてもここまでひどくはなかったろう。東京近郊の海だからこうなのか)と思い、特に好きでなかったものがさらに嫌になる。海の家のシステムもよく分からなかったが、とにかく場所代というのか入場料的なもので少なからぬ金をとられる。その上、飯はやはりうまくなく(しかも、高い)、何より家自体汚い。ただし、何軒かあり競争がそれなりにあるためか店員の対応はよい。もう二度とくるものかと思いながらも、子供らはまんざらでもないようで(ただし、海が汚かったので泳いではおらず、砂遊びに終始する)、もう一度繰り出すはめになる。
二度目は、事前にネットでリサーチし、「きれいな海水浴場」を目指す。二度目は、房総半島の勝浦近辺の
海水浴場で、リサーチの甲斐もあって、「きれいな海水浴場」。砂浜は白く、海は青い。ちゃんと探せばまともな海水浴場があるじゃないか。しかも、今度は、海の家に場所を確保しなくても、海の家でビーチパラソルを借りれば足りる。借賃もそんなに高くはない。ゴザは無料。砂浜に陣取っても砂がきれいなので、さして気にならない。海がきれいなので、子供を泳がせてみたりもする。心なしか客層も若い男女連れが多く、ビーチという感じが漂う。ただし、最後の最後で困ったのがシャワー。海の家(あるいは海の家的な店)で借りようとすると、何組も先客がいて時間がかかる。仕方がないので、金を払うから軒先の水道を貸してくれと交渉し、半額で何とかなる。今回はなかなか満足いったが、子育てという使命感でもなければ、やはり足は向かないか。来夏は、山で温泉といこう。