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2021/02/17 【コロナ禍での悟り】

I・T

コロナ禍が強まってから最も大きく変わった生活様式といえば、外出時に常にマスクを着用するようになった点であろう。

マスクをするのはもちろん感染予防のためではあるのだが、何よりマスクをしないまま外出することは非常識人間であることを明示しながら歩くこととほぼ同義となっているため、他人と密になる可能性が低いシチュエーションであってもマスクをして外出せざるを得ない。






街中で大勢の人間が1人残らずマスクをしている様を見ると、日常が変わってしまったことを実感してせつなさを感じる反面、素性のわからないひととの間にも最低限の共通認識があることを感じ、少し安心するような感覚にもなる。






皆がマスクをするようになってから、街中で見間違えをすることが増えた。亡くなったひとと見間違え、見間違えとわかって改めてそのひとがもういないことを実感することもある。

ひとを判別しにくいというマスクの効用(?)を利用して接触を避けたいひとをスルーすることもある。特に裁判所では接触を避けたいひとが不意に現れることがよくあり、マスクの効用を実感することが多い。






コロナ禍で最も辛いのは気軽に飲みに行けなくなったことである。日常生活における私の最大の楽しみが奪われた悲しみは筆舌に尽くし難いが、反面、必要な会合等が選別されて開催されるようになったことで負担が軽くなっているためイーブンともいえる。

東京オリンピック然り、コロナ禍は人間万事塞翁が馬という言葉の意味を実感する契機にもなっている。