2025/08/06 たまごっち
おやじっち
司法試験の勉強で渋谷の予備校に通っていたころ、当時はたまごっちが空前の大ブームで、多くの若い女性がカバンにたまごっちをぶら下げていた記憶がある。もっとも、当方は既に大学生で、周りの友人などで、たまごっちを持っている人はいなかったと思うし、自分で持つほどの興味もなかった。どうやら白いたまっごちが人気で品薄らしい、リセットボタンやスタートボタンがないらしい、フンの掃除をしないと死ぬらしい、という程度の知識はあったがその程度の認識であった。
時は流れ、令和の時代。小学校3年生の我が娘が書いたサンタさん宛ての手紙には「たまごっちがほしい」とあった。そもそも、未だにたまごっちが存在すること自体も把握していなかったが、どうやらその後たまごっちは進化し、子供たちや少し大きなお友達の間でも人気らしいということが判明した。
2023年に発売された「たまごっちユニ」にはWi-Fi機能が搭載され、通信が可能になっているようである。早速、サンタの使いとして近くの家電量販店に探しに行くと、クリスマス商戦の時期ということもあり非常に品薄で、何とかギリギリで1台入手できたが、第一希望のデザイン(デバイスの色やデザインが何種類かある)のものは入手できなかった。
この「たまごっちユニ」だが、自分のたまごっちを育てる以外にも、いろいろな機能があってなかなか面白い。例えば、ドラクエウォーク(もやったことがないから詳細は知らないのだが)のように、街を歩きながら通信機能を使って仲間のたまごっちを探すということもできる。そのため、真冬の寒い中、あてもなく娘と二人ただただ散歩をするというイベントが実施された(どうやら受信するWi-Fiの種類によって登場するキャラクターが違うらしい。)。
また、たまごっちが成長すると、別のたまごっちと結婚させるというイベントが発生するのだが、その際には「たまっちんぐパーティー」なるものに参加して、気になる相手とデートすることになるので、我が娘は小学校3年生にしてマッチングパーティーの存在意義を認識するに至った。
2025年7月には「たまごっちパラダイス」という新しいデバイスが発売された。このシリーズは、野生動物感や食物連鎖が意識されており、おなかが空いているたまごっち同士を通信で遊ばせると、片方が片方を食べてしまうというなかなかショッキングな共食い現場を見せられることもあるようだ。
これも当然のごとく娘にせがまれるのだが、それぞれ若干仕様が異なる3種類のデバイスが発売され、あろうことか3台とも購入するという暴挙に出た結果、そのうち1台を私が管理することになった。
仕事中には面倒を見ることができないので困ったなと思っていたら、日中の時間はシッターがたまごっちの面倒を見てくれる「たまシッター」という、ありがたい(?)機能(ただし、利用にはゲームの中のお金300ゴールドが必要。)があり、何とかたまごっちブリーダーとしての日々を送っているところである。