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2016/02/18 イタリア人と私

ちょっとだけイタリアン

  外国人についての話を聞くと、それとの対比において、日本人のことが改めてわかることがある。日本人のよい点を実感する場合もあるし、逆に、外国人のよい点を知り、取り入れるべきと感じることもある。

  例えば、子供を育てるとき、日本人は「他人に迷惑をかけないように」と教え、インド人は「お前は人に迷惑をかけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい」と教えるそうだ。自分が幸せに生きるため、「許す」ということは有益なことなので、取り入れてもいいのかなとも思う。



  最近、イタリア人についての本を見付けて読んでいる。日本人とイタリア人は似ているとろも多いが、根本的に異なる部分がたくさんあるそうで、その著者(日本人)は、日本とイタリアを行き来し、イタリアに着いたらイタリア流にチャンネルを替え、日本についたら日本流にチャンネルを替えて仕事をするそうだ。

  イタリア人は、どんな点が違っているのかと考えながら読み進むと、むしろ私と似ているなと思える点が少なからずあった。



  例えば、時間にルーズで、計画を立てることが苦手で、成り行きを重視するが、予定を立てる段階になるとかなり無謀な計画を立て、いったん目標を決めたら、少々のことではひるまず、最後までしぶとく粘り、あきらめないで難題をすべて解決してしまおうとするそうで、このしぶとさこそがイタリア人の最大の武器だそうだ。

  前半の部分は違うように思うが、後半の「諦めが悪い」、「しぶとい」(私の場合は「しつこい」?)という点は、自分のことかと思ってしまう。



  イタリア人は、コネでも、人材でも、資金でも、身近にあるものは何でも使おうという発想で、仕事でも恋愛でも何でも、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」、「とりあえずダメ元で挑戦、ダメなら次」と、厚かましい精神で臨むそうだ。私も、同じではないが、「めげないなー」と言われたこともあり、共通点があるように思う。



  イタリア人は、例えば、仕事で友人とワインの試飲会に行く予定を、妻に話すと不機嫌になるので、そのような嫌な事態を先送りにして、直前まで妻に言わないそうだ。日本人の著者は、「妻の立場に立って考えると、直前に言われる方がむしろむかつくと想像する」と、否定的に見ているが、私の場合も、「嫌な事態を先送り」とは少し違うが、話すと妻が不機嫌になるような私の予定は、話すタイミングを見計らい、なかなかよいタイミングがなく、直前になって「明日の予定は?」と聞かれてやむを得ず話し、怒りを買うということがよくある。



  どんな状況であれ、それに対応して、その中で最大限楽しめるものを見出していくのが「イタリアン・シンキング」だそうだ。妻に言わせると「お気楽」な私も、同類だろう。



  もちろん、私とは違う点も多々あるが、このように似ている点が思っていた以上にあったことは驚きである。

  そういえば、お世辞かなと思っていたが、私が踊っているのを見た人から「あなたは本当に日本人ですか?」と聞かれたことが2回程ある。

  もしかして、多少、別の血も混じっているのかな??