弁護士法人 小野総合法律事務所 ONO SOGO LEGAL PROFESSION CORPORATION

ブログBLOG

2023/10/16 ヤバい、全然アリ。

オチなし

屋上で中堅従業員らしき2名がベンチに座り、一方が他方に対し新入社員の「森」について語り合う。
「社外の人に上司の名前は呼び捨てで良いんだぞ、って教えたの。」
「うん、それで?」
「そしたら森さ、「なかむらー9番にお電話です。」って部長を呼び捨てにしてた。」
「いやー森は丁寧に育てないとな。」
以前からJTのCMは印象に残るなと思っていたが、これはまた秀逸である。

先日久しぶりに同級生と集まっておしゃれなランチをした。
同級生で集まってする話など、仕事や家庭の愚痴に集約されるので当然だが、定番の「最近の若い者」の話となった。
曰く、上司も先輩も取引先も全ていわゆるタメ口、呼び捨て。
そして直接の上司は過去行き過ぎた指導を行ったことの反動で、注意ができない。
直接の上司が何も言わないので、周りも何も言わず、という状況とのこと。
ここまでくると何も知らずに社会人になったことがかわいそうに思えてくる。
彼(彼女)にはJTのCMの面白味も分からないのだろう。

しかし、自分が適切に敬語を含む日本語を使えているか顧みると何とも心もとない。
使い古された命題だが、「正しい日本語」とは何なのか。
よく言うように日本語は時代と共に変遷し、常に「正しい」ものはないのだろう。

自分自身の言葉遣いがどこから来ているかを考えると、その時々に読んでいる本の影響が大きい。
時代小説を読んでいる時期などは、自然に「仰せのとおり」という言葉が出てくる(これは現代人でも使うのだろうか。)。
弁護士としては、裁判所に依頼者の事情を伝えることが究極目的なのだから、裁判官が使う言葉に倣った方がよいのだろうか(幸いにして裁判官が使う言葉は「判決文」の形で大量に公表されている)。
他方で、弁護士の仕事の大部分は依頼者に法的な分析を伝え、裁判所に持ち込んだ場合の見通しを伝え、どのような解決をとるのが依頼者にとって望ましいのかを提案することにあるのだから、依頼者がよく使う言葉を学ぶ必要もあるのだろう(依頼者層が多岐にわたる当事務所ではマルチリンガルくらいの能力が必要そうだ。)。
多くの人に正確に伝わるのが良いからといって、新聞やニュースで用いられる言葉しか使えないようでは味気ない。
こんなことを時々悩みながら、悩み過ぎて言葉を発せないままでは生きていけないので、頭に浮かんだ言葉を口から指から外に出し続けている。

ということで、以上のだらだらとした文章からお分かりのとおりブログ記事の内容に窮していた私は、文章の下書きを作ってくれると評判の生成AIの一つ、GoogleBardさんに「日本語の変遷と若者言葉をテーマにブログ記事を書いて」とお願いしてみた。
しかるに、試験運用版だけあってそのまま採用するのは難しく、特に、以下の下りは昭和の若者言葉と令和の若者言葉の両方に「ヤバい」「マジ」「ウケる」が出てきて何とも混乱を招きそうだ。

“「若者言葉の変化」
日本語の変遷において、特に顕著な変化が見られるのが若者言葉である。若者言葉は、流行や文化の変化とともに、常に新しい言葉や表現が生まれ、また消えていく。
例えば、昭和の時代は「カワイイ」「ヤバイ」「マジ」「ウケる」などの言葉が流行した。平成の時代は「キモい」「アホ」「ウザい」「イケメン」「ギャル」などの言葉が流行した。そして、令和の時代は「ヤバい」「ウケる」「マジで」「わかる」「うるせー」などの言葉が流行している。
若者言葉は、単に流行や文化の変化を反映しているだけでなく、若者たちの価値観や感性を反映しているとも言える。例えば、「カワイイ」という言葉は、単に外見の美しさを表現するだけでなく、親しみやすさや愛らしさも表現するようになった。また、「マジ」という言葉は、真実であることを示すだけでなく、驚きや感動を表すようになった。” うーん。でもそういえば昭和40年代生まれで現在女子高生の娘さんがいる方が、「マジでウケる」と連呼していたことがあるので、親から子へ、あるいは子から親へ、言葉が伝播しているのなら昭和の時代と令和の時代の若者言葉は一緒になるのかもしれない。