2013/06/15 北館と南館
4.5
当事務所は,ビルの「北館」の16階にありますが,「南館」の16階にある皮膚科に御用の方が,間違えて「北館」の16階に来てしまうことがあります。
その方々は,北館16階のエレベーターのそばにあるフロア案内図を不思議そうに見ていたり,困惑した様子でフロアをウロウロ歩いたりしています。
このような「間違えて北館の16階に来てしまったが,南館の16階にある皮膚科に御用があるらしい方」というのは,当事務所の人々にとっては,わりと目立つ気がします。
そして,法律事務所のセキュリティの関係上,ご用件不明な方が事務所周辺をウロウロしていると,どうしても警戒してしまうので,その方にどのような用件かをこちらから尋ねることは,珍しくありません。また,誤解を解いたほうがその方にとってもいいはずです。
そういうわけで私も尋ねることはありますが,どのように尋ねるべきか迷うことがあります。
(1)例えば,「皮膚科に御用の方ですか?」と尋ねると,本当に皮膚科に用がある人には「そうだけど,私の皮膚に問題があると思って言っているのか」と思われ兼ねません。また,皮膚科に用がない人の場合,いきなり皮膚科と言われても分けがわからなくなってしまう気もします。
(2)そこで,「法律事務所に御用の方ですか?」と尋ねるのがいいかなと思いましたが,南館の16階には皮膚科だけではなく,別の法律事務所も入っているので,その別の法律事務所に用がある人は,「はい,そうです」と言うはずです。そうすると,当事務所に御用がある方との区別がつかなくなってしまいます。
(3)そのほか,「小野総合法律事務所にご用の方ですか?」と尋ねるのも考えましたが,もし自分があまり知らないだけで実は当事務所が懇意にさせていただいているお客様だった場合,「何を当たり前のことを言っているんだ」と失礼に思われないかなと少し躊躇します。
結局,何かベストなのかわからないままなので,私がお声がけするときは,相手の方の外見,服装,様子等を見て,(1)から(3)を使い分けていますが,ほとんどが(2),たまに(1)で,(3)はほぼ使っていないというのが現状です。