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2018/04/16 小田急電鉄

小田急線住人

報道等でご存知の方も多いと思いますが,2018年3月17日に小田急線のダイヤが大幅に改正されました。これは,狛江地区(和泉多摩川駅から喜多見駅間),世田谷地区(喜多見駅から世田谷代田駅間),下北沢地区(世田谷代田駅から東北沢駅間)と分けて進められてきた複々線化事業のうち,完成していなかった下北沢地区が地下式で複々線化され,それに合わせて改正されたものです。これにより,ラッシュ時の大幅な混雑緩和と時間短縮が期待できるとされています。






複々線化工事が開始されたのは,調べてみると1989年7月のことです。私は当時大学3年生。翌年の4月からは小田急線の豪徳寺駅の近隣に住むようになりました。その頃は世田谷地区の複々線化を高架式で進めようとしている小田急電鉄に対し,住民が激しく反対運動をしておりました。梅ヶ丘あたりの線路わきには,「細川さん,複々線は地下化で」という看板が出ていたのをよく覚えています。この細川さんとは当時の総理大臣の細川護熙さんのことです。懐かしいですね。






その後,2度ほどの転居を経て,2001年から再び小田急線沿線に住むようになりました。既に狛江地区の複々線化は完成し,ほどなく世田谷地区の複々線化も完成し,残すは下北沢地区の地下工事のみとなりました(2004年着工)。それからもずいぶんと時間がかかりましたが,2013年に地下駅が一部完成し,今年の3月にようやく全体の複々線化が完成するに至りました。






そして,着工時は21歳の大学生だった私も,50歳目前のおっさんになりました。着工当時は「完成なんていつのことだよ!」と思っていたのに,なんと完成しちゃいました(笑)。地道に事業を遂行して,完成にこぎつけた小田急電鉄に敬意を表したいと思います。まさに千里の道も一歩からですね。






さて,ウキウキしながら完成後最初の平日に新百合ヶ丘駅から快速急行に乗ってみたところ…結構混雑してるじゃないですか!(笑) 一部には「ダイヤ改悪!」などという声も聞こえてきますが,効果を感じることも多々あり,期待が大きすぎただけじゃないかなと思うわけです。長年の経過をみてきた自分としては,一大事業が完成したという感慨の方が大きくて,非難する気持ちにはどうしてもなれません。