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2021/09/16 横浜家系ラーメンについて

目指せ全店制覇

私が住む横浜市のご当地ラーメンの一つに「横浜家系ラーメン」というものがある。


ご存じの方も多いと思うが、横浜家系ラーメンとは、一般に豚骨や鶏ガラなどを炊いたスープに「カエシ」と呼ばれる醤油ベースのタレと鶏油(チーユ)を合わせて、中太で短めのストレート麺に海苔、チャーシュー、そして、ほうれん草をトッピングした豚骨醤油味のラーメンである。






横浜家系ラーメンの発祥は、1974年に横浜市磯子区のJR根岸線新杉田駅から徒歩5分ほどの場所に開店した「吉村家」だとされている。この吉村家は、1999年に横浜市西区の横浜駅西口から徒歩10分ほどの場所に移転して現在に至る。

そして、この吉村家で修業をした弟子が独立開店し、また、修業を経ずとも独自にその味を研究して開店したラーメン屋などによって、今では横浜を中心に全国に横浜家系ラーメンが広がっている。

特に近年はSNSやYouTubeなどで積極的に宣伝を行っている横浜家系ラーメンのお店やそのファンの口コミなどによって「家系ブーム」が加速しているように思う(あくまで個人の意見です。)。






お分かりのとおり、この『家系』という名称は、吉村家の屋号の『家』という文字からきている。一般的に「〇〇屋」ではなく「〇〇家」という屋号は比較的珍しく、「〇〇家」という屋号のラーメン屋は、その多くが横浜家系ラーメンを出す店だと考えてもよいと思う。






私は、移転後の吉村家に1999年当時から通っているが、並ばずに入れたことは一度もないほどの人気店であり、その人気が今もずっと続いている。もっとも、お客さんの回転は早く、タイミングが良ければ5分ほど並んでラーメンにありつけることもあるし、長くとも30?40分も並べば食べられることが殆どであるので、興味があるけど未だに行ったことのない方は、是非、一度は行ってみていただきたい。

なお、吉村家で修業して独立開業をした店の中で特に認められた店は「直系」と呼ばれ、全国に数えるほどの店舗数しか存在しない。その直系の一つが、移転前の新杉田の吉村家の向かいに現在も店を構える「杉田家」であり、こちらも根強い人気を有していて、私は自宅の近くのこちらのお店にも何度も通っている。






私はこれまで30件近くの横浜家系ラーメンの店に通っているが、店によって味が異なり、また同じ店でも日によって味が違うこともある(「上ブレ」「下ブレ」などと言われる)。そして、殆どの店で麺の硬さ(硬め・普通・柔らかめ)、味の濃さ(濃いめ・普通・薄め)、鶏油の多さ(多め・普通・少なめ)を自分の好みで選べるので、ぜひ皆さんも自分にとって最高の1杯の横浜家系ラーメンを見つけていただきたい。