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2024/02/08 能登半島地震と石川県の地形

湯尻淳也

今年は年明け早々に能登半島地震が発生し、甚大な被害が生じました。亡くなられた方々のご冥福と、被災地の1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

実は私自身も石川県の出身です。しかし、震源地の珠洲(能登半島の突端部)とは最も遠く離れた加賀市の山代温泉というところで、実家が受けた被害と言えば棚の皿が落ちて割れたくらいだったようで、目立った被害は発生していない状況です。そのことは、40kmほど東の金沢市内でも同様と聞いています。

ご存じのように石川県は南北にとても長く、能登半島が日本海に突き出た地形をしています。私の実家から車で珠洲に行くと180kmほどもあり、以前、国鉄が輪島まで通っていたころ、実家の最寄りの駅から輪島に行くための普通乗車料金は、京都に行くのと同一金額だったのをよく記憶しています。

しかし、そのような地理的な状況はあまり理解されないことが多いようで、「石川県」と一括りにされることで、観光業が重要な産業である金沢や、山代温泉を含む加賀温泉郷(山代温泉のほか、山中温泉、片山津温泉、粟津温泉が近隣に集まっています)には、いわゆる風評被害が発生し、閑古鳥が鳴いている状況のようです。 繰り返しになりますが、加賀地方にはほとんど地震による被害は発生していません。また、3月16日には北陸新幹線の金沢から福井県の敦賀までの延伸がいよいよ実現し、東京からの加賀温泉郷への交通の便は飛躍的に向上することになります。しかも、政府からは北陸応援割(旅行支援)の実施が発表されています。地域経済の活性化は、被災地の復興にもつながるといえますので、皆様、ぜひ石川県でも地震の被害が発生していない地域への旅行をご検討ください。という自分があまり実家に帰省していないので、率先して出かけたいと思います(笑)。