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2013/06/15 記憶力

うそつき叔父さん

  義理の姉の息子、すなわち甥っ子の話。

  現在小学校3年生だが、私が彼と初めて会ったのは彼が4歳のころと記憶している。

  当時から異常に懐かれていて、今でもたまに会うと一日遊びに付き合わされる(最近は甥っ子にも体力がついてきたからこちらがヘトヘトになってしまう)のだが、先日一緒に歩いていたら聞き覚えのない歌を口ずさんでいた。

  断片的に「あんぱん」という単語が聞こえてきたから、「そんなアンパンマンの歌あったっけ?」と聞いたら、どうやら私と私の家内に教えてもらった歌らしい。

  よくよく思い出してみると、そういえば、彼がまだ幼稚園児の頃、私と家内と甥っ子で即席の「オリジナルアンパンマンの歌」(といっても、単位「あんぱん」を連呼するような完成度の低さ)を一緒に歌っていた。そのときの歌をまだ覚えていたということだろう。

  作詞家も作曲家もとうに忘れていたのに、子供の記憶力とは恐ろしいものだと実感した。

  ここまでで話が終了するなら「子供の記憶力ってすごいね」で終わりなのだが、実は、私は幼い彼に対し、思いつきでしょうもない嘘をたくさん吹き込んでいる。

  たとえば・・・

・ 昔、河童と相撲をとって勝ったことがある。

・ 弟と練習していたらちょっとだけ「かめはめ波」が出せた。

・ うちの親父の前職は海賊。

・ 自分の今の仕事は、パートタイムの忍者。

・ 忍者になるには国家試験に合格しなければならない。

・ レディ・ガガがああなったのは、うちの母親の影響。

・ ジャムおじさんとバタ子さんは人間ではない(これは後から調べたら本当だった)。

  彼が現在どこまで記憶しているかは定かではないが、義理の姉(彼の母親)から「(彼が)『尻子玉』という単語を知っていてびっくりした」という話を最近聞いたので(こんなことを教えるのは私くらいしかいない)、おそらくかなりの確率で覚えているのだろう。そして、そのうち、私から嘘ばかり、しかも、かなりしょうもない嘘ばかり吹き込まれていたことにも気づくのだろう。

  彼から「嘘つきは泥棒のはじまりだよ」と諭される日も近いと思われる。でも、そうしたら私は「弁護士は決して嘘はつかない。ただ、本音を言わないだけだ。」というよくわからない返しで誤魔化してやろうと、今から企んでいる。