娘が補助輪付きの自転車に乗るようになり、休みの日に娘と一緒に自転車で近くの公園などに行くようになりました。まだ自転車に乗るようになって間もなく、補助輪がついている状態だし、そもそも親は自転車を持っていないので、「娘は自転車・父は徒歩（たまに小走り）」という形で出かけていました。しかし、娘側がだんだんと自転車に慣れてスピードも走行距離も上がっていく一方、父側の体力は年々衰えていくという悲しい現実があり、徒歩や小走りでは追い付かなくなりはじめました。

　休みに少し出かけるためだけに大人用の自転車を新調するのもなんだし、どうしたものかと熟慮した結果、都内でよく見かけるあの赤い自転車を使ってみよう、となりました。

　あの赤い自転車はドコモ・バイクシェアサービスというシェアレンタルサイクルで、利用登録すると月額会員、１回会員または１日パスのプランにて自転車を利用できるサービスです。利用方法としては、都心を中心に各所に「ポート」（自転車置き場）が設けられておりポートに利用可能な自転車がある場合にはそれを予約して利用することができるところ、自転車を借りたポートに返すのではなく、「ポート」であればどこに返却しても構わないというシステムになっています。そのため、例えば朝出勤する際に、家の近くのポートで自転車を借りて駅前のポートで返却して、電車で出勤するということも可能です。私の自宅は最寄り駅から徒歩１０分以上かかるので、たまにバスを利用するのですが、このバイクシェアサービスだと１回会員の場合３０分あたり１６５円の利用料金で、バス料金約２００円に比べても割安だし、ポートが近場にあって利用可能な自転車が残っていれば待ち時間なく利用できるうえ、全台電動自転車なので坂道もスイスイで、かなり便利な代物ではないかということに今更気づいた次第です。

　ということで、本来は娘の自転車の練習に付き合うために使用し始めたバイクシェアサービスだったのですが、社会人になってからは自転車と無縁の生活をしているものの、学生時代はずっと自転車通学をしていた私のサイクリング心に火がついてしまい、最近では娘の自転車とは関係なく隣駅までの移動や通勤の際にちょくちょく利用するに至っています。 　まだ利用範囲が都心と川崎の一部のみのようですが、ますます利用範囲は拡大していきそうなので、ポートが近くにある方は一度利用してみてはいかがでしょうか。