2020/12/17 鬼滅の刃
全集中で仕事します
「鬼滅の刃」が人気だ。少々前のことになるが,アニメや漫画をほとんど見ない私も,小学生の子供からせがまれて,映画「鬼滅の刃 無限列車編」を鑑賞した。折角見に行くのだからと,コミックを十数冊買い込み,映画に影響しそうな7巻くらいまでは軽く読んで出かけたのだが,話の作り込みや映像の迫力,声優の方達の演技のうまさに引き込まれ,見入ってしまった。日本のアニメは世界一であるという話は聞いたことはあるが,なかなかの完成度で,大人でも十分に楽しめる作品と思った。
最も感心したのは,出てくる登場人物が皆一生懸命に生きているということであった。話としては,鬼狩りの主人公が敵である鬼を倒すというだけの簡単なものであるが,鬼狩りになった主人公の生い立ちやそれを取り巻く人たちの一生懸命さ,敵である鬼もそれぞれの理由があって鬼となり,鬼になっても自分の立場を精一杯生きているという人生模様が交錯する点が人の心に訴えかける。このコロナ禍の下では特にそう感じられると思う。
当初は,人や鬼が死ぬ場面が多々繰り広げられる点を,若干憂慮したのであるが,そんなことはなく,むしろ,どうやって一生懸命に生きていくか,人と人とのつながりやきずななどを死という極限状態を通して描きたかったのだなということがわかり,いつの間にか一ファンになってしまった。
難点といえば,結構感動したので,子供の教育上,少しずつコミックを与えていたところを,全巻大人買いしようと考えたのだが,あまりの人気でコミックが売り切れとなってしまい,15巻以降が買えず,その後の経過がわからない点であろうか。
とはいえ,コミックは23巻で終了しており,アニメと映画はまだコミックの8巻くらいまでなので,今後,映像化され,映画化される可能性が極めて高そうである。コミックは時間が経てば増版されるだろうし,映像化される作品も出てくるだろうからこの後の楽しみとしよう。