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2015/07/21 <麻雀の世界>

平和のみ

  インターネットで簡易に調査した範囲の数字であるが、麻雀店(雀荘)の数は、1978年ころがピークで全国35000超だったのが、平成25年では1万強となっているそうだ。

  確かに、ひと昔(ふた昔?)前の大人の趣味や接待といえば、ゴルフ・麻雀が代表的なものであったが、最近は接待麻雀という単語に触れる機会もなくなったし、最近の若い人は麻雀のルールを知らない人も多いように思う。

  麻雀はこれをゲームと捉えてもギャンブル(掛け麻雀は違法です)と捉えても、かなり効率が悪いというか面倒な遊びで、麻雀のルールを知ったうえで時間の空いている人間を最低4人(自分以外の3人)確保したうえで、麻雀牌、点棒、麻雀卓(これの準備ができないので雀荘のニーズがある)を準備しないと実施できないものであるうえ、1半荘(1ゲーム)に概ね1時間以上はかかる。

  ケータイゲームやテレビ・パソコンゲームといったゲームと比べて「手軽さ」で明らかに劣るし、駅前などではいつも営業しているパチンコ・パチスロ、それに最近はインターネットで馬券や舟券を買える競馬・競艇等に比較すると、やはり「手軽さ」や「勝負の速さ」の点で劣ることは否めない。

  そもそも、いわゆるレジャー産業が多様化し、また、通信技術の発達により多趣味化した現代において、一つの娯楽産業が流行るという事象自体が幻想であり、麻雀の衰退もその一環と言ってしまえば話は終わりであるが、高速化・効率化・合理化がもてはやされる昨今において、麻雀はそれと逆行するゲームである点も大きいのだと思う。

  学生時代に授業をさぼって麻雀をしていたクチの自分としては、何とも言えない悲しい気持ちになるが、そのような中で2015年7月17日よりBSスカパーで、ある麻雀ドラマが始まった。

「アカギ」である。

  麻雀ファンなら知らない人はいない超有名麻雀漫画作品が原作で、原作者は「カイジ」などの原作者でもある福本伸行氏(アメトークでも取り上げられていました)。何度か映像化(アニメ化及び実写化)はされているが、現在連載中の、主人公アカギとその究極の敵である鷲巣の戦いを描いた「鷲巣麻雀編」が終了しそう(なんと、半荘6回の勝負を描くのに10年以上かかっている)なことからか、満を持しての「鷲巣麻雀編」のドラマ化ということであろう。とにもかくにも、鷲巣を演じる津川雅彦の姿はポスターで見ただけで鳥肌が立ってしまうほど完成度で、つまり個人的に期待度MAXなのである。

  麻雀を知らない人が見ても「?」となるであろうが、アカギという作品自体、麻雀というゲームを通じて「狂気」とか「人生」を描いている作品(と勝手に解釈している)なので、これを演者がどう演じるのか、現代の撮影・映像技術を駆使して原作の世界観をどう表現するのか、今から楽しみで仕方がない。

  麻雀の衰退に嘆いてその復興を図るための宣伝・・・ではなくて、単に「楽しみだなぁ」という話でした(BSスカパーの回し者ではありません)。